登場人物設定その他


主要登場人物


オリジナル入りまくりなので、心からうんざりされる方もいると思います。
ただしそれでも、ロレ王子とサマ王子の名前は英語版FCでプレイ中のデフォルトです。また、ムーン王女の二番目の名前、イリス[Illyth]も英語版からとりました。
いずれにせよ、ここで「やだー」と思われ方は、他のコンテンツもご覧にならない方が賢明でございます。さらに汚染されること間違いなしです。

(なお、余計ついでに各人物紹介のあとに名前の語源を書いてみました。でも実は名付けるときには全然なんも考えてなくて、後から調べたのがおおいです。)



イグナシオ・ディル・ロト=ローレンシアーノ(イグー、イグナスと呼ばれる)
18歳。ローレシア王子。裏表のない行動派でややこしいことは苦手。口ベタでやや直情径行。一見ぶっきらぼうだが意外と情にもろくて繊細。武術の達人だが魔法はからきし。父親とあまり折り合いが良くないが、12歳年上の異母兄は尊敬しており、内心王位は兄のものでもよいと思っている。

〈余談〉イグナシオ(Ignacio)という名前の語源はEgnatius(後にIgnatius、ラテン語)で「火のような」という意味がある。


オルフェオ・カリム・アルーン・ディル・ロト=サマルトリアノ(オルフェオ、ごく親しい友人にはカリム)
17歳。サマルトリア王子。知将派の魔法戦士。一見明るくて社交的で人当たりがよいが、性格はかなり屈折している。裏のあるいい子ちゃんタイプ。魔法か武術かで悩む器用貧乏の苦労人。それに加えて(本設定では)、ムーンブルク古代文明系とロト系両方の文化の狭間で、アイデンティティの問題にも悩まされる。

〈余談〉オルフェオ(Orffeo)という名前の語源はギリシャ神話に出てくるオルフェウスの変化形。また、カリム(Karim)は「高貴で寛大」という意味があり、アラブ系の名。イスラム教における「神が与えた99の名前の一つ」らしい。


マリアム・イリス・ロイ・ディル・ロト=ムーンブルク(マリアムが通称。マリアともいう。イリスは非公開の本名で婚姻と葬儀のとき以外使わない)
17歳。知性派の天才魔導師。ムーンブルク古代文明の継承者として帝王教育を受けてきたが、それだけに金銭感覚、家事能力等生活の知恵は皆無。口数が少なく、話せば何事にも直裁で簡潔。王族としての自覚は一番あり、ムーンブルク王国の行く末を真剣に案じている。

〈余談〉マリアム(Mariam)という名前の語源は旧約聖書モーゼの姉妹であるミリアム(Myriam、ヘブライ語)の変化形。意味は「水のしずく」(=Mar Yam)。この名前、キリスト教徒でもイスラム教徒でもよく用いられる。更に言うと、実は「マリア」もこの名からの派生形である。だから、マリア=マリアムというのはホント。イリスはギリシャ語で虹を意味し、神々の使者となる女神でもある。

他の登場人物


エミリア・サリマ・アルーン・ディル・ロト=サマルトリアノ(兄とは逆に、一番目の名エミリアで呼ばれることを好む)
オルフェオ(もしくはカリム)王子の妹。好奇心が強く、負けず嫌い。遊びたい盛りの12歳。
ただ、王子王女らの冒険が終わる頃は14〜15歳になっていて、お年頃。魔法にかけてはひょっとすると兄よりも素質があるかもしれないのだが、勉強嫌いと要領が悪いのとで、あまり伸びないだろう。そういうわけで、英雄となった兄の影でちょっと鬱屈したティーンエイジャーになりそうな気配。

〈余談〉エミリアの語源ははっきりしない部分があるが、ラテン語のAemiliaという名に由来するらしい。「大志を持った」「勤勉な」などのニュアンスがあるようだ。なお、サリマはアラブ系の名で「純粋」という意味。




文体、大まかな時代考証等について



次のように考えています。

(1)R指定及び18禁系の短編について
時代錯誤万歳!な文体で行きます。主人公一人称カタカナ語満載、みたいなファンタジー小説のムードぶち壊し系文章になるでしょう。また、ここで話すべき事かはわかりませんが、登場人物の衛生概念については更に、決してリアルさを追求しない事にします。例えば、ファンタジー世界の王道である現実世界の中世〜16世紀(特にヨーロッパ)を想定すると絶対にありえないことですが、登場人物達の泊まる宿には何故かいつもしっかりした給湯設備があって、バスタブのある風呂に入れたりします(注)。
服も毎日とまではいかなくとも、戦闘がよほど激しくなければかなりの頻度で変えられることにしましょう(あの軽装で、どこにそんな着替えをもってるんだ、という類いの突っ込みはナシ)。



(2)中編・長編(もし書けるとしたら)について
多少はそれらしい文体を目指す…予定。三人称でがんばるかもしれません。とりあえず今いえるのはそれだけでございます。性描写等の問題についても今のところ検討中です


(注)ヨーロッパはペストの恐怖(=他人と同じ水につかりたくない)その他から中世以後しばらくの間、原則として風呂なし文化になっていたとされます。そして、風呂(=お湯で身体を洗うこと)の習慣が完全に普及するのは19世紀以降。その他の地域でも湯を大量にわかすのは経済的にキツイので、よほどの王侯貴族でなければただの水浴びか蒸し風呂がメイン…のはず。
なお、現実の中世ヨーロッパ世界の衛生観念を知って愕然としたい方は次の本等おすすめです…。
- ジョルジュ・ヴィガレロ著『清潔(きれい)になる「私」 : 身体管理の文化誌』見市雅俊監訳、東京、同文舘出版, 1994年(初版1985年、パリ)
中東、アジアなどについて同種のテーマを扱った本をご存知の方、ぜひ教えてください。


2004/10/1-2004/11/25更新

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